計数管理

飲食店 図で学ぶ損益分岐点 問題集

Asuka Food Consulting

はじめまして。Asuka Food Consultingでは、飲食事業者様をサポートしております。※サポートのご依頼は、「サポート依頼ページ」をご覧ください。

今まで学んだ損益分岐点の考え方をつかって、問題を解いてみましょう。

問題は飲食店の経営に特化しており、問題を解くことによって、さらに理解を深め、お店の運営に役立ててください。

writer:Asuka Food Consulting

 

>1. 損益分岐点の計算方法
>2. 損益分岐点を下げる方法
>3. 損益分岐点の活用事例
>4. 損益分岐点 限界利益とは
>5. 損益分岐点 問題集

 

損益分岐点 問題

問題の難易度は、★の数で表しています。

黒星★の数が多いほど難しくなります。

問題は全部で7問です。頑張ってチャレンジしてくださいね!!

 

 

問題1 ★☆☆☆☆

このお店の利益と利益率はいくらですか?

 

※この下の表に答えが記入されています。

問題を読んで解答してからスクロールしてくださいね。

 

解答 ↓


 

 

問題1解答

利益25万円 利益率5%

売上高-コスト=利益または損失
もしくは、
売上高-変動費-固定費=利益または損失

500万円-475万円=25万円
25万円÷500万円×100%=5%

 

問題2 ★★☆☆☆

このお店の変動費、変動費率、限界利益、限界利益率はいくらですか?

 

解答 ↓


 

問題2 解答

変動費 375万円
変動費率 75%
限界利益 125万円
限界利益率 25%

売上高-変動費=限界利益
限界利益÷売上高×100%=限界利益率
または、
売上高(100%)-変動費率=限界利益率

 

問題3 ★★★☆☆

このお店の客単価は2000円です。

このお店の損益分岐点売上高と、限界利益から計算した損益分岐点客数はいくらになりますか?

 

解答 ↓


 

 

問題3 解答

損益分岐点売上高 400万円
損益分岐点客数 2000人

固定費÷限界利益率=損益分岐点売上高
100万円÷25%=400万円
客単価×限界利益率=一人当たりの限界利益
2000円×25%=500円
固定費÷1人当たりの限界利益=損益分岐点客数
100万円÷500円=2000人

 

問題4 ★★★★☆

このお店の利益を50万円にしたいと考えています。そのとき売上高と客数は何人必要ですか?

 

 

解答 ↓


 

 

 

 

問題4 解答

売上高 600万円
客数 3000人

(固定費+必要利益)÷限界利益率=損益分岐点売上高
(100万円+50万円)÷25%=600万円
600万円÷2000円=3000人
または、
150万円÷500円=3000人

 

問題5 ★★★★★

問題4で、お客様の数を増やして利益50万円を達成するため、集客商品の投入を検討しています。それにより、原価が現状よりも2%アップする予定です。その場合の必要売上高と必要客数はいくらになりますか?また、下記の表の空欄もすべて埋めてください。

 

解答 ↓


 

問題5 解答

必要売上高 652万円
必要客数 3260人

変動費率 77%
1-変動費率=限界利益率
1-77%=23%
(固定費+必要利益)÷限界利益率=必要売上高
(100万円+50万円)÷23%≒652万円
652万円÷2000円=3260人
または、
150万円÷(2000円×23%)≒3260人

 

 

目標利益額が定められ、どのようにして達成するのかを考えたとき、集客商品を導入して客数を増やす施策を実行するのもひとつの手段です。

この場合、集客商品の導入による計画原価計算書、上記のような必要売上を記した損益計算書と目標売上を作成して実行しましょう。

 

問題はあと2問です。頑張ってくださいね。

 

フェアーの損益分岐点

フェアーやイベントなどさまざまな取り組みによって集客を期待する場合、それにかかる費用を回収するのに、損益分岐点の考え方をつかって簡易的に計算する問題です。

 

問題6 ★★★★☆

販売価格 8000円 原価率 27%の新コース料理を売り出します。

販促費として、 チラシ作成費 投函委託費 SNS広告費 合計24万円かかる予定です。

変動費は商品原価、固定費は販促費用と考えると、販促費の24万円を回収するためのコースの販売額はいくらになりますか?

また、コースの必要販売数は何本ですか?

 

 

解答 ↓


 

固定費÷(1-変動費率)=損益分岐点

24万円÷(1-27%)≒32.9万円

販促費を回収するためのコースの必要売上高は32.9万円です。

必要な販売数は、
32.9万円÷8000円≒41.1 → 42本

 

 

最後の問題です。

問題7 ★★★★★

ある焼肉屋で、12000円のコースを、原価率 38%で作りました。販促として、20%OFFの商品券を一万枚印刷。商品券は、1枚当たり15円かかります。また、商品券を店頭で配布するために、人件費として10万円必要です。

経費を回収するためには、商品券を何枚回収しなければなりませんか?また、回収率は何%ですか?

変動費は商品原価のみ、固定費を商品券作成費と人件費とする。

 

 

 

解答 ↓


 

解答7

12000円×38%=4560円(定価販売時の原価)

12000円×(1-20%)=9600円(20%割引時の販売価格)

4560円÷9600円×100%=47.5%(20%OFF時の原価率)

25万円÷(1-47.5%)≒47.6万
※固定費÷(1-変動費率)=損益分岐点売上高

47.6万円÷9600円≒49.6本→50本(回収枚数)

50本÷1万枚×100%=0.5%(回収率)

 

 

 

まとめ

おつかれさまでした。

いかがでしたか?

損益分岐点を理解する基本的な問題から応用までを、飲食店舗の損益をもとに問題としました。

問題が解けなかった方は、下記のページで勉強してみましょう。

そして、あなたのお店の経営に役立ててくださいね。

 

損益分岐点を理解するには、下記の順にお読みください。

1.図で学ぶ損益分岐点の計算方法

2.図で学ぶ損益分岐点を下げる方法

3.図で学ぶ損益分岐点の活用事例

4.図で学ぶ損益分岐点 限界利益とは

5.図で学ぶ損益分岐点 問題集

 

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