アルバイトが辞めないお店創りをするために、今回は、アルバイトが辞めた理由の中から、「働いている人になじめないから」「もっと良い条件の仕事が見つかったから」というアンケート結果について見ていきます。
働いている人になじめないから 15%
あなたのお店の人間関係は良好ですか?
この理由で辞められる方は非常に多いです。「継続して働く理由」の32%が、働いている人と仲が良いからと答えています。
働いている人になじめない原因として考えられるのは、「言葉遣いが良くない」「年齢や入店時期による上下関係」「教え方」「派閥」「いじめ」などが考えられます。
これらの原因を放置していると、新しく入ってきたアルバイトの方は一日から数日で辞めてしまいます。
一か月に一度は個人面談を実施
一か月に一度は、前もって面談の日程をアルバイトに伝えて面談を実施します。個人面談で人間関係が良好かどうかを聞き、問題があれば改善します。
前もって日程を伝えておけば、アルバイトの方も「何を話すか」考える時間ができるからです。
また、「問題」や「相談事」があれば、一人で悩まず直ぐに対応できるよう、アルバイトから店長への電話やラインなどを活用し対応しましょう。
飲食店舗において上下関係は必要ない。
「早く入店して仕事を知っているから偉い」「長く勤務しているから仕事ができる」どれも当たり前です。言葉遣いも上から目線で、偉そうに後から入ってきた方に教えないこと。これから同じお店で一緒に働く仲間(パートナー)として教えるのです。
トップの言葉遣いや態度もアルバイトはまねをする
お店のトップである、店長や社員の言葉遣いが悪い。上下関係を容認している。指導に基準がない。アルバイト通しで派閥があることを知らない、知っていても放置している。
飲食店という「サービス業」「おもてなし業」において言葉遣いが悪い方は気づいていれば直す努力をするべきです。トップの言葉遣いや態度をアルバイトはまねします。また、気づいていても直す努力をしないお店は、お客様が不快に思ってしまいます。
コミュニケーションは挨拶から
新人のアルバイトが入ってきたら、まず既存のアルバイトから挨拶や自己紹介をするよう指導します。入店初日は緊張や不安でいっぱいになっています。こちらから笑顔で挨拶をし積極的に話しかけ、緊張や不安を取り除いてあげるような雰囲気作りが必要です。
飲食店で働く目的
飲食店を運営する目的は、来ていただいたお客様に満足して幸せになってお帰えりいただくこと。これが飲食店で働く目的です。その為にはホールのお仕事はどのようにすればよいのか、キッチンのお仕事はどのようにすれば良いのかを指導します。
アルバイトの方が気持ちよくお仕事をしていただけるよう、作業だけではなく人間関係にも留意し、飲食店を運営していきましょう。
もっとよい条件の仕事が見つかったから 13%
競合店の時給は定期的に調査する
例えば時給関係。別の飲食店舗で今より時給がよいとなった場合、辞めてしまうかもしれません。そうならないために、周りの飲食店の時給は定期的に調査する必要があります。
特に飲食店が隣接している立地で他店より遥かに低い時給となっていれば、いくら募集をしても集まりません。
時給に関しては売上利益が関係しますが、競合する他店と同額か高い設定にできるなら、時給も含め労働条件を見直してみることにより、他店への流出を防ぐことができます。
賄いは積極的に導入を検討しましょう
賄い制度がないお店は、導入を検討しましょう。特に学生の方には喜ばれますし、賄いがあるかないかで、応募するかどうかを検討する方もおられます。
賄い制度については、無料のところもあれば、一回150円と代金を頂くところもあります。また、食材業者と取引があるならサンプルをもらい、新商品として開発した試食もかねてアルバイトさんに無料で提供する方法もあります。
お店によっては数か月、あるいは数年働くとアルバイトでも仕事を任せられる人材に成長します。その方が他店に流出してしまうとお店にとっては大変な損害となり、また一からアルバイトを募集して教育しなければなりません。
アルバイトはいずれは辞めてしまいますが、店側による理由で辞めてしまうことがないように、上記の内容を参考にしてみて下さい。