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飲食店 アルバイトが辞めないお店創り 「給料が低い」理由で辞める率 17%

Asuka Food Consulting

はじめまして。Asuka Food Consultingでは、飲食事業者様をサポートしております。※サポートのご依頼は、「サポート依頼ページ」をご覧ください。

アルバイトが辞めないお店を創る為に、アルバイトが辞めた理由の中から、「給料が低いから」「1日に働ける時間が短いから」「時間の融通が利かないから」という内容について見ていきます。

 

給料が低いから 17%
1日に働ける時間が短いから 9%

給料が低いという理由で辞めるのは、面接の段階で「時給」「週何回入れるか」「一回の最低勤務時間」を提示してないことによるかもしれません。

これらを提示すれば、アルバイトが最低給料がいくらになるのかを採用前に計算することが可能になります。

 

「時給」は面接の段階で提示

研修期間を設定しており、研修期間と研修後の時給が異なる場合、研修期間中の時給と研修が終了した後の時給を面接の段階で提示します。

研修後の時給を、研修期間中に判断する場合も、最低いくらになるのかを予め説明しておきましょう。

 

研修内容を細かく決定しておく

研修内容はホールとキッチンでポジションごとに分けて、どのように指導するかを予め決定しておきます。

例えば、ホールの場合、お客様の入店から退店までの一連の流れをポジションごとに分けると、

・お出迎え
・ご案内
・受注
・提供
・ラウンド
・会計
・お見送り

という、7つの内容に分かれます。

それぞれのポジションのお客様への対応の仕方や注意事項などをマニュアルがあれば、マニュアルに沿って指導していきましょう。マニュアルがなければ口頭で説明し、既存のスタッフがお客様役をして練習させることが重要です。

また、「できるかな表」などを作成し、上記の七つの内容を習得できれば、「〇」をつけて、他の指導者にもわかるように張り出しておけば、指導者が異なっても習得できていない個所を教育することができます。

 

研修期間を設定しておく

予め、研修期間はどれだけなのかを説明する必要があります。研修期間を内容ではなく3か月などとした場合、週2回勤務者と週5回勤務者とでは、

一回の勤務時間を5時間とすると、週2回勤務者は、2回×12週×5時間で120時間となり、週5回勤務者は、5回×12週×5時間で300時間となります。

本来研修内容が120時間で終わる内容であれば、研修期間を単純に3か月などとしてしまうと、不公平感がでることとなります。

まず、研修期間としての内容を組み立て、何時間必要なのかを計算しておきましょう。

 

最低月間支給額は面接の段階で必要

週何回入れて、一回何時間は最低働いてもらう旨を話しておく必要もあります。

例えば、週2回、一回5時間は勤務とすれば、月に最低でもいくら稼げるかをアルバイトが判断することが可能になります。そうすると、給料が低いから辞めるというのはなくなるはずです。

最低支給額以上の月間支給額については提示しません。例えば、月に15万円以上希望となれば、時給800円なら、187.5時間勤務が必要となり、社員とほぼ同じ勤務時間となります。

そうなると、アルバイトの中でも主力となり働いてもらうことになるわけですが、面接の段階で戦力になりうるのか、遅刻や欠勤が多くないか、勤務態度を含むお店のルールを厳守するかなど、その方の能力や良識などが分からないからです。

月間支給額を提示するということは、その支給額分の労働時間を必ずその方に割り振らなくてはならくなります。

また、飲食店は天候や気温、季節によって売上が変動しますが、売上が予測より悪い場合、アルバイトさんの人件費を調節できなくなる可能性も出てきます。

基本は短い時間でつなぐのが良いですが、どうしてもと言うときには、研修期間をしっかりととり、その期間中に見極める必要があります。

また、お仕事にもなれ、戦力となれば時給アップや出勤回数、一日の労働時間も長くなり、結果、月間支給額が増えることも話しておくことです。その場合、すでに働いているアルバイトさんを例にあげ、どのような仕事内容ならいくら支給しているのか、既存のアルバイトさんの平均的な月間支給額はいくらなのかも話しておくと良いでしょう。

よくないのは、まだ誰ももらっていない時給や月間支給額だけを可能ですという風に話すことです。採用しても事実を知れば辞めてしまうかもしれません。

 

時間の融通が利かないから 13%

これは固定シフトを採用している店舗に多いです。

固定シフトとは面接の段階で出勤可能曜日と時間を予め訪ねておき、それを基にシフトを作成します。

希望シフトとは勤務シフト作成前にその都度、出勤可能日と時間をアルバイトさんが提出する方法です。

固定シフトは、店側にとっては作成も楽で、先もある程度予測できるため、ご予約が多いお店は都合が良いです。しかし、アルバイトさんは急な予定が入っても仕事を優先しないといけないわけですから、アルバイトさんにとっては融通が利かないとなります。

希望シフトは、店側にとっては大変な作業で、週間で作成していれば翌週どうなるかさえわかりません。しかし、アルバイトさんにとっては時間の融通が利くとなります。

人出不足時代の改善策としては、固定シフト+希望シフト制にします。面接の段階で必ずとは言わないが、週の内、何曜日の何時から何時まで可能か聞いておくことです。

店側として一番良いのが、どの曜日どの時間でも大丈夫、二番目は週に三日勤務できないが曜日と時間はいつでも良いですという応募者です。面接の段階でお話しするのも方法です。

また、研修期間中にも見極めます。希望シフト採用であまりにも休みや時間変更が頻繁にあるようなら、本採用を考える必要もでてきます。

 

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