コロナ禍において、急速に普及した感のある「オンライン飲み会」。オンライン飲み会の現状と、今後、さらに普及するのかを、アンケート調査から見ていきます。
そもそもオンライン飲み会とは何か?
オンライン飲み会とは、Zoom(ズーム)などのオンライン通話システムを利用し、参加者がそれぞれの自宅等に居ながら、スマホやパソコンで、飲んだり食事をしたりすることです。
オンライン飲み会の現状はどうなっているのか?
オンライン飲み会の経験者は、飲食店での飲み会よりも満足しているのか?
オンライン飲み会未経験者は、今後、オンライン飲み会をしてみたいと思っているのか等を、
日本政策金融公庫のアンケート結果を基に見ていきます。
Table of Contents
オンライン飲み会を、開催・参加した経験
>オンライン飲み会について、「開催・参加したことがある」人の割合は約2割。
オンライン飲み会を開催参加した経験の地域・性別・性年代別分析
>男女ともに20代において、「開催・参加したことがある」との回答が約半数。
開催参加したことがある割合だけを見ると、約2割の開催率に留まるが、性年代でみると、20代の男女の約半数が「開催参加したことがある」と回答していることが分かる。
地域別では、都市29.4% 地方17.1%と、都市の方が12%ほど多い。
性別では、男性22% 女性20.5%と、男性の方が若干多い。
性年代では、男女とも、20代の約半数が開催・参加したことがあると回答している。また、年齢が上がるにつれて、男女とも利用率は低下。
飲食店での飲み会と比べた満足度
>飲食店での飲み会と比べた満足度について、「飲食店での飲み会の方が満足」との回答が過半数 56.9%。オンライン飲み会の方が満足との回答は16%。
オンライン飲み会を開催経験した20代の男女においても、半数以上が、「飲食店の飲み会の方が満足」と回答している。
オンライン飲み会 飲食店での飲み会と比べた満足度 地域・性別・性年代分析
>女性20~40代において、「飲食店での飲み会の方が満足」との回答割合が、同世代の男性に比べて高い。
>地域別では、都市において「飲食店での飲み会の方が満足」との回答割合が、地方に比べて10.1ポイント高い。
未経験者の今後の開催・参加意向
>未経験者の今後の開催・参加意向について、「開催・参加してみたい」との回答は、1割弱(6.8%)。
この結果より、オンライン飲み会未経験者は、今後開催参加したくないと考えている人が、7割(70.6%)いることが分かる。
オンライン飲み会 未経験者の今後の開催・参加意向 地域・性別・性年代分析
>男女とも20代において、「開催・参加してみたい」との回答割合が、他の世代に比べてたかい。
全体 オンライン飲み会未経験者の内、今後、開催参加したくないと考えている人の割合が70.6%。
地域 都市、地方とも、開催参加したくないと考えている人の割合が7割以上。
性別 男性女性問わず、開催参加してみたいと考えている人の割合は6~7%に対して、開催参加したくないと考えている人の割合は70%。
性年代 先の「オンライン飲み会に開催参加したことがある」の回答結果では、20代の男女の約半数が「開催参加したことがある」と答えているが、
「未経経験者の今後の開催参加意向」では、他の年代に比べて「開催参加してみたい」割合が多くなっているが、約半数が「開催参加したくない」と回答している。
まとめ
現状のオンライン飲み会開催参加の割合が2割。
オンライン飲み会未経験者への今後の開催参加希望する割合が、6.8%と少なく、開催参加したくない割合が、70%となっていることから、今の形でのオンライン飲み会が普及するのは難しいのではないかと考えます。
また、オンライン飲み会経験者の年齢別では、20代の男女が約半数と多いですが、経験者でさえ、飲食店での飲み会の方が満足と回答している割合が多くなっています。
筆者が複数人でオンライン飲み会をしたが、「辞め時」が言い出せず困った。現在は、遠方に住まわれている親しい知人との一対一でのオンライン飲み会をたまにする程度。
お互い自慢の手料理で飲みながらの雑談。旧知の仲なので気を使うこともない。
飲食店で、口角飛ばしながらの雑談が懐かしい(笑)