現在、飲食店では、SNSを活用して集客する方法が主流です。
食べログやぐるなびという飲食店に特化した情報サイト。ツイッター、LINE@、インスタグラム、FaceBook、ブログ、自社ホームページなど多くのSNSが存在します。
ここでは、複数あるSNSから、たった二つに絞り込んで、実際に使用し集客に成功したSNSを紹介します。
Table of Contents
SNSを導入する前に
SNSを導入する前に、飲食店の営業の基本である、QSC(品質・サービス・清潔さ)が高いレベルで維持されていること。
①お料理が美味しい
②接客サービスが行き届いている
③お店に清潔感がある
特に、「お料理が美味しいこと」が絶対条件です。
お料理が美味しくなければ、SNSで集客したお客様の再来店は見込めません。
また、お料理が美味しくなければ、低評価の口コミが増えるだけで、集客はさらに困難になります。
ココがポイント
「お料理が美味しい」とは、お客様に支持されているお料理であるということ。
あなたが売りたいお料理 = お客様が食べたいお料理
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飲食店 QSCってなに?
大手飲食店では当たり前に実施されている「QSC」。QSCは売上にも直結する、お店の営業の基本項目です。 QSCを理解して実践することにより、飲食店の目的である「喜び」「満足」「幸せ」をお客様に感じてい ...
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下記は「飲食店の設備や環境について気になること」のアンケートです。参考にしてみて下さい。
出典:日本政策金融公庫
どのSNSを使用すればよいか
①食べログ
②LINE@
現在は、様々なSNSが存在します。
これから、SNSを利用して集客を始めようと考えているなら、実際に複数店舗で利用し効果が高かった、「食べログ」と「LINE@」の導入をお薦めします。
SNSは集客するターゲットによって使い分ける
売上は「客数×客単価」で表されます。
集客するということは、この「客数」を増やして売上を上げる方法です。
また、客数は、(新規客)+(固定客×来店頻度)に分解できます。
①新規客の集客に強い・・・・・・・・食べログ等の情報サイト
②固定客の来店頻度アップに強い・・・LINE@
集客するには
まだ一度もお店に来たことがない、新規客の集客
一度でもお店に来たことがある、固定客の来店頻度アップ
という、二つの顧客を集客するアプローチが必要になります。
ココがポイント
SNSは、それぞれの特性を理解して使い分ける
「食べログ」を導入する理由
実際に利用し、複数店舗で成果を上げた情報サイトであること。
また、下記の「新たに飲食店を探す際の情報源」の項目は全て実施した経験があり、項目中の「テレビのグルメ番組」は、コマーシャルと有名人によるお店紹介も含みます。但し、費用対効果を検証すると決して高くなく、また、中小個人店が実施するには高額です。
新たに飲食店を探す際の情報源
「食べログ」導入理由は、下記のアンケートによる「新たに飲食店を探す際の情報源」からも明らかです。
1位 「家族や友人・知人等から教えてもらう」次いで、「食べログ」「ぐるなび」「ホットペッパー」という飲食情報サイトが上位にあげられる。それらに続き、「お店のホームページ」「グーグルでの検索」というネット媒体が主要な情報源になっていることが分かります。
出典:日本政策金融公庫
顧客が新たにお店を探す際のTop10
下記の表は、上記のアンケートを基に「性別」「年齢別」での回答を表にしたものです。
飲食店は業種・業態・立地や価格によって利用される性別と年齢が異なります。
食べログは他の情報サイトに比べ男女・年齢とも上回っていることが分かると思います。
出典:日本政策金融公庫
飲食店情報サイトで重視する情報
下記は、「飲食店情報サイトで重視する情報」としてのアンケート結果です。情報サイト構築の際に活用して下さい。
出典:日本政策金融公庫
効果を上げる食べログの使い方
■更新頻度・・・月一回
■更新内容・・・新商品発売、新コース料理等の発売、イベントやフェアー等の期間限定販促。
特に、最初に表示される「トップ画像」は非常に重要です。
食べたくなるようなお料理の写真や、画像中に、フェアーなどのキャッチフレーズを入れ、月毎にトップ画像を変更することをお薦めします。
また、プラン(費用)によって食べログ内で使用できる項目がことなりますが、プランごとに使える項目は全て活用するようにしてください。
「LINE@」を導入する理由
実際に利用し、複数店舗で成果を上げた「LINE@」を紹介します。
LINE@は、固定客の来店頻度アップに有効なSNSです。
下記の表、一番上の欄が日本、そのとなりが、年代別LINEの使用率です。
あくまでもLINE全般の使用率であることをご理解ください。
日本の欄を見ますと全体44.9%、特に20代が73%と非常に高く、次いで、30代58.5%、40代43%、50代39%となっており、年齢が上がるにつれて減少傾向にあるとはいえ、非常に高い利用率となっています。
LINE@は、このLINEを使用したコンテンツの一つです。
LINE@とは
現在利用しているLINEに、お客様がお店を登録することにより、
登録したお客様に、店側の情報を配信できるサービスです。
お客様側の登録方法は簡単で、店側がQRコードを用意しておくだけ。
お客様が登録に掛かる時間は数秒です。
LINE@は、既存のお客様の来店頻度をアップするには良いツールです。
三回来店の法則
お店に来たことがない顧客を集客するのと、一度でもお店に来たことがある顧客に再来店してもらうアプローチをするのとでは、後者の方が遥かに確率は高くなります。
お客様が、二回目来店する確率、20~30%、三回目来店する確率、70~80%という統計があるようです。
これは、初めて入店するお客様を早期に三回来店していただくことにより、固定客化(常連客化)となる確率が上がるということです。
数値は三回来店していただくと、グッと固定客(常連客)へと近づくことになります。「三回来店の法則」ともいいます。
高客単価や、固定客より新規客が多いお店などは、数値は異なりますが、三回来店することにより固定客化はアップします。アンケートなどを実施して、自店の顧客の来店頻度を調査し、それに合った施策を実行しましょう。
例えば、ポイントカードを導入するとき、特典の発生を、3回目・5回目・10回目とすれば、まず、3回来店する動機付けにより、何もしないときより来店確率が上がる可能性が高くなります。
ココがポイント
「三回来店の法則」新規客を早期に三回来店してもらう施策を考える
LINE@ショップカードを導入する
LINE@には、お店側が配信するだけでなく、ショップカードという「ポイントカード」機能もあります。
これを利用すれば、今まで紙ベースで実施していた店舗では、費用を削減することが可能です。
さらにこのポイントカードは追加費用が掛かりません。
まずは、LINE@の無料プランを利用して、店側の内容を配信し、それと並行してポイントカードを導入しましょう。
効果が高いLINE@の使い方
■LINE@の更新頻度
二週間に一回(月二回)は、最低実施。
更新頻度が空きすぎると、会員登録(ともだち登録)を解除されます。
■LINE@の配信内容
お客様が得する内容を配信。
LINE@は、配信内容によって、効果が大きく異なります。会員に向けたサービス、割引、無料、増量など、「あなただけの特典」を考えて配信しましょう。店の雰囲気、従業員のこと、スタッフ募集などの内容は効果がなく、逆に、会員登録(おともだち登録)を解除されます。
■LINE@の配信日時
どの曜日、時間に配信すれば効果がアップするのかは、お店によって異なります。最初は、配信日時を変えながら実施し、あなたのお店の最適な配信日時を探して下さい。
■LINE@の会員数
中小店で、1000人以上 大型店で、3000人以上を目標に会員(お友達登録)を集める。
様々な業種や規模で検証した結果、大まかに上記の人数以上から効果がでます。まずは、会員数を増やすことを目標に実施しましょう。
※LINE@の料金体系が変更され、従量課金が導入されたようです。詳しくは、LINE@のページにてご確認ください。
SNSの更新を定期的に実行する方法
中小個人店では、お店の社員は店長だけということも多く、複数のSNSを導入しても、一人で更新作業をするのは困難です。
現在、複数導入していれば、費用対効果の高いSNSだけに絞り込んで活用する方が効果的ですし、現場の負担も軽減します。
・SNSを複数導入しているが効果がない。
・SNSを導入していたが、現状は放置状態、または、辞めた。
先に説明した通り、飲食店で集客をするツールとしてSNSは現在欠かせないものとなっています。
しかし、上記の理由により辞めてしまう中小個人店も多く存在します。
それを防ぐ為には、
①店舗責任者の意識を変える
②仕事としてとらえる
➂効果の上がらないSNSは辞める
飲食店は、「待ち」の商売ではありません。こちらから「攻め」ていく、要するに、営業を掛けていく商売だという意識を持って下さい。
そうすることにより、SNSによる販売促進行動が、仕事として捉えられます。仕事なら、SNSへの更新作業に時間を割り当てる必要があります。
複数のSNSを活用している場合で、費用対効果の低いSNSは辞めるべきです。
年間販促スケジュールを作成する
SNSを更新するときに困ることは、内容をどうしたらよいかだと思います。
予め、「年間販促スケジュール」を月毎に作成します。
例えば、1月なら、元旦 成人の日 七草 新年会 合格祝い 同窓会 鍋需要 など、キーワードから、お料理やイベントなどを考えます。
来店を訴求する為に、月替わりでお薦めメニューや、新商品、シーズンメニューを導入したり、イベントやフェアーなどを年に数回定期的に実行して、お客様に飽きられない工夫をしましょう。
まとめ
中小個人店では、お店の社員は店長だけということも多く、複数のSNSを導入しても、一人で更新作業をするのは困難です。
現在、複数導入していれば、費用対効果の高いSNSだけに絞り込んで活用する方が効果的ですし、現場の負担も軽減します。
今回は、食べログという飲食情報サイトとLINE@を紹介しました。
SNSには、新規客の集客向けと、固定客の来店頻度アップ向けがあります。
これから導入を考えておられる店舗は上記を参考に検討してみて下さい。